バンギャがアイドルゲームコンテンツに転がり落ちた話
こんばんは。ノー残業デーに久しぶりの料理をしながらこの文章を書いています。
びっくりするほどバカでおなじみ記事主Xです。
コミュニケーションが不得意な私の世界の扉を開いたのは、ロックバンドのライブでした。
今でも思い出します。暑い日、野外で沢山のアーティストが出るイベントで、蒸すような空気を切り裂いた彼らの音は、手を伸ばせば触れそう!と感動に打ち震えました。
彼らの名前はTHE BACK HORN
繊細で大胆なドラムス、テクニカルなフレーズと臨場感あるサウンドのベース、ノイジーでエモーショナル感溢れるギター、「叫び」歌うボーカル。彼らが作り出す音楽空間は、巨大な生物の中にいるかのような感覚をもたらしてくれます。
どこか自分は生きていてはいけないんじゃないか。そんな希死念慮を抱いていた私に、「生きている」を感じさせてくれました。
初めて高速バスで東京に行った。初めてひとりで大阪に行った。初めて人と繋がった。そんな初めてをたくさんくれました。
そんなバックホーンの、揺るがぬ大黒柱で、ちょっと(いやかなり)かわいいMC担当、ドラムスの松田晋二さん。
私は絵を描くのが好きで、彼のビジュアルもキャッチーで大好きになりました。
ある日、ツイッターで流れてきた引用RT
「アイドルの松田晋二の姿」
茶髪の分け目がある、気だるげな髭の男性がフェス会場にいる画像
アイドルマスターsidem モバゲー版Rカードの「山下次郎」さんでした。
「マツwwwwww」
髭の配置も同じです。どう見てもビール片手に和んでるマツでした。
茶髪、痩身、髭は黄金比だって神が言ったも同じですね。
TLではにわかに先輩プロデューサーによるP活に沸きました。元化学教師?年齢…30歳!?30歳のアイドルって対象ユーザーに需要あるの!?(後にマジで杞憂であることがわかる)
知れば知るほど、この山下次郎をもっと知りたい気持ちに溢れ、まんまとアイドルマスターsideMスターライトステージをDLしたのでした!
チュートリアルでキャラクターを選べたと思うのですが、迷わず山下次郎を選びました。
チェンジ後の衣装に、脳が理解を拒否しました。
でも曲がめちゃくちゃかっこいい!トンチキなのに!なんだこの宇宙人先生達は!
アイドルマスターは長く続いているだけあって、しっかりと彼らがアイドルになった「理由」が描かれていました。
その中でも「バンドをやっている」という理由で軽音楽部ユニットHigh×Jokerが可愛いなぁ。好きだなぁと、ハイジョのプロデューサーちゃん(仮)になりました。
それからの一年間、仕事の部署が変わって、なかなか地元から離れてバックホーンのライブにも行けない日々が続きました。
行きたかったフェスのチケットも取れず、精神的に疲弊した今年。
THE IDOLM@STER SideM 4th STAGE ~TRE@SURE GATEのライブビューイングが地元の映画館でも行われることを知りました。
浮かれた気持ちでチケットを購入し、人生初めてのキンブレをアマゾンで買いました。
初めて手にしたキンブレはキラキラしてて、眺めてるだけで楽しかったのを覚えています。
初参加。協賛企業コールに戸惑い、劇場に集った男性Pの多さにも驚き、なんだかすごいぞ!と高揚感が湧き上がってきました。
※動画は3rdのものです。
W、めっちゃ踊る!双子じゃないのにどう見ても蒼井兄弟がそこにいる!ステージにフィールドが出てきた!(凄い!)
四銃士!かっこいい!キンブレ何色にしたらいいの!?めちゃめちゃ輝声のびる!
THE 虎牙道 歌がかっこいいのは知ってたけど、声優さん…!?なんで声優さんが殺陣をするの…!?飛び蹴りとか、ここはE◯ILEの会場だったか…!?きざきれんと髪型が同じだ!感動だ!
そしてS.E.M!!イントロが始まって自分の指があんなに早く動いたことはないです。曲がかっこいい!ダンスもキレキレだ!
はざま先生が!そこにいる!?
伊東健人さんは終演まではざま先生にしか見えませんでした。
なんで、声優さんなのに、汗を流しながらもこんなすごいことをしてるんだろう。見ながらそんな疑問がずっと頭を巡っていました。
だって声優さんって色んなキャラクターを演じるから、いつも硲道夫じゃないのに。ステージの上で硲道夫でありながらパフォーマンスをする努力ってどこから生まれるの?
そして、MCでは誰もが感謝をするんです。ステージを作ったスタッフさん、同じステージを演じ切った仲間たち、支えてくれたファン。
彼らが命をかけて演じる「理由」があった。
「理由」があったから命をかけた。
迸った汗は命の証しだと感じ、それはバンドを追いかけるときに求めた命の生々しさと同じだと思いました。
4thライブビューイングを終えて、演者さんたちのバックグラウンドも知りたくなりました。小松昌平さんがなぜあんなに滞空時間がすごいのかとか。(元アクション俳優だったのが声優に転身して牙崎漣を演じるとかバンダイナムコさんは天才軍師ですか)
みんな色んな理由があってここに集まったんだなあ。
わたしはとかく「理由」という言葉をネガティブな言葉として使用していたけれど、頑張る理由とか、大好きな理由とか、今生きるための過去からのバトンのようにも使えるんだなと考えを改めました。
また、アイドルマスターsidemは若手の声優さんが多いです。いつかとんでもない大物になっちゃう彼らの、命をかけた最高のパフォーマンスを今、見られることを幸せに感じます。
わたしが稼いだお金が、どうにか回って一生懸命頑張る彼らに繋がって、彼らがもっと頑張れる。
永久機関です。
実質タダです。
ライブビューイングを見に行ったことで推しじゃないアイドルがひとりもいなくなってしまって、3rdのライブBlu-ray鑑賞が最早筋トレになっています。(キンブレは4本に増えました)
今、とても思うのです。生きるということは、他者の理由を許容することではないかと。自分がここにいることに理由があるように、他者がそこにいる理由を認めあって明日へ繋げるのではないかと。
ありがとう。
ありがとう山下次郎先生。
ありがとうアイドルマスターsideMの声優さんたち。
ありがとう。先輩プロデューサーさんたち。
ありがとうバックホーン。
ありがとうまつだしんじさん。
明日は残業をする日です。
おやすみなさい。
今日見る夢が山下次郎なのかまつだしんじなのか
それをしるために…ねます!(グンナイのせいにして)